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斉藤太一です

第6章 隅っこと隅っこで

でも

隅っこに
寄ってるつもりなのに


結局



僕たちの肩は

触れ合っていたね








「眠れそう?」






「・・・・多分」




僕は
緊張して
眠れそうもないな




「何か・・

僕にできることある?」







「ちょっと・・・

最近眠れてなかったから



大丈夫

すぐに
眠れそう・・」









「わかった


じゃあ・・・・




おやすみ」









「斉藤さん」








「ん?」












「ひとりで生きるって・・・大変?」











「どうしたんだい?

急に・・・」










「・・・・・・」









「そうだな・・・・


寂しい時もあるけど

でも


もう大学に通いはじめた頃から
僕は
一人暮らしをしてるんだ



なんとか…

なるもんだよ」









「そう・・・」







「・・うん」







「斉藤さん」







「ん?」











「大丈夫だって・・・言ってくれる?


ちゃんと
やっていけるから

大丈夫だよって



言ってくれない?」



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