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斉藤太一です

第9章 あたし・・・帰るね

「・・・あ・・りがと・・」





かすみは


泣いていたね







暗闇でも

分かるほど




泣いていたね










君が
悲しむようなこと


言ってしまったのかな





君が



泣いてしまうようなこと


言ってしまったのかな











君の悩みを


ずっとずっと

聞いてあげたかったのに






僕は






君を

泣かせることしか










できなかったんだよね








あの時

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