嘘
第14章 自業自得
結衣「先に帰った?」
桃子「はいっ、なんか急ぎの仕事がある
とかで」
結衣「そうなんだ…」
ホッとしたような少し寂しいような
複雑な気持ちだった
だけど
次会う時は上司と部下
それ以上でもそれ以下でもない
普通に接すればいいのだが上手く出来る
か不安だった
女将「本日は誠にありがとうございまし
た」
桃子「料理も美味しくて温泉効果でお肌
ツルツル、大満足です!!」
女将「ありがとうございます」
結衣「出来上がり次第、雑誌の方は送ら
せて頂きますので」
女将「お待ちしております」
結衣「…」
取材を終え
それぞれ家路へ着いた
明日には写真のチェックして
大まかでも記事の全体を仕上げなければ
いけない
いい記事を書く為にも今日はしっかり
頭と体を休ませなければ
だけど…
結衣「ただいま…」
慶一郎「…」
結衣「慶ちゃん、ただいま」
慶一郎「…お帰り」
休む事など出来なかった…