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第15章 発覚



慶一郎「こんなタイミングでプロポーズ
しちゃったけど、でも結婚するなら相手
は結衣って決めてたし」

結衣「慶ちゃん…」

慶一郎「返事は…まぁゆっくり待つから
考えて」

結衣「する、慶ちゃんと結婚する」

慶一郎「!?」

結衣「ふつつか者ですが末永くよろしく
お願いします」

慶一郎「ぜ、絶対幸せにするから」

結衣「うんっ」


妊娠
そして結婚
結衣は今すごく幸せだった

ある一つの不安を除けばだったが…


結衣「…」


母子手帳を見つめ
必死に自分に言い聞かせる
大丈夫、絶対に大丈夫、この子は慶一郎
の子
彼の子ではなく
絶対に慶一郎の子だと


結衣「…大丈夫」


それからすぐ
区役所に婚姻届を提出した

結衣の両親は娘の結婚、初孫を喜んだが
慶一郎の両親父親は音信不通で
母親も行方知れず


自分を捨てた両親に
義理立てする必要などないと
探す事なく結衣は慶一郎に見守られ出産
の日を迎えた


結衣「痛いっ、い、っうう…」

慶一郎「結衣、結衣、頑張って!!」

結衣「いっ、痛…っう」

慶一郎「結衣…」


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