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第4章 刻まれた腕

「あ!ヤス!」





青「雛ちゃん久しぶり!」





「ホンマ久しぶりやなぁ、お前いきなりおらんくなってどこ行ったか心配してたんやで」





青「ごめん、ごめん」





今日はすばるくんのとこには行かず中学時代よぉお世話になった先輩と会うことになった





その先輩はもちろん、大阪に住んでて確か幼なじみの彼氏と同棲、つまり事実婚





やから、先輩…雛ちゃんの左の薬指には指輪がしてある





青「いきなり東京ってヨコちょと喧嘩?」





紫「ちゃうちゃう。出張でこっち来てんねん。明日にはもう帰るで」





青「そっかぁ。皆元気?」





雛ちゃんも大変やなぁ





紫「元気にしとるよ。相変わらずお前のご家族は俺にお前の居場所聞いてくるけどな」





親元を離れて三年





一度も兵庫には帰ってない





連絡は一度だけした。





元気にやってる、心配するな、それだけ





たったの2行の手紙を実家に送った

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