R:ラブデビゲ
第12章 傷口と恋心
――――――――――…
「ふぁ〜〜〜〜〜!おはよう…
変な夢みた〜〜〜〜〜」
朝のリビング…
自室から朝食を食べに来た修汰が…眠たそうな顔であくびをする…
あの後…爆睡していた修汰を部屋に戻したデビ…
ついでに…記憶を魔力で消したらしく…
修汰は、夜中の事は―――――…まったく覚えていない…
「お…おはよう…」
「あ?おはよう――――…
げ!麻実が…俺より早く起きてる!!」
修汰は―――――――…
いつも通りだ…
私は、ホッと安心した――…
「ニャ〜…」
デビが…猫の姿で…ソファであくびをする…
「そうそう!昨日の夢!デビが人間でやんの!!
かなりのイケメンで…麻実が――――――…麻実が?
あれ?忘れた――――…なんだったかな?」
「ニャ〜…ニャ」
デビが…笑いながらこちらを見る――――――――…
デ―――…デビ?
ちゃんと記憶…消したのよね?!
「ニャ〜♪」
怪しい―――――――…