R:ラブデビゲ
第2章 需要と供給
…――――――――――…?
「こんにちは、今日からこの高校で、英語・フランス語を担当します。
阿久津・デビッド・猛虎(アクツ・D・タケトラ)です!」
ブ―――――――――――――――――――――!!
チャ……チャラ悪魔―――――――――――――――――――――――――!!!
何で!何で!何で!!!
何で!!先生になってるの?
阿久津・デビッド・猛虎って!!
あくま・デビ・猫科……的な?
適当な名前!!
うわ!超ニコニコしてる…
教室がざわめく……
「素敵〜…」「イケメン…」「先生は、彼女いますか?」「先生は、出身はどこですか?」
あああああああ…絶対…
学校の教師全員に暗示をかけたに違いない…
「彼女は、いません!」
「出身は、異国です!見た目は日本人ですが!中身は、異国の文化に染まってます!変な言動があったらスミマセン!」
ほ〜…異国人って――――…
上手いこと言いやがって…
私は、デビを軽く睨む―――…