ウサギとオオカミ
第10章 我慢
修学旅行も終わり、俺達の学年全員
受験モードになった。
もちろん、俺も。
冬も、この日曜にアメリカへ少しの期間行く事になった。
トーマもほぼ毎日、課外にでて
やっぱり少し距離が出来ていた。
「律は保育士だっけ?」
「そー。なんだかんだ子供好きだから。」
そう。俺は昔から保育士になりたいと思っていた。
「いーなー。僕、会社経営しないといけないんだよ!?…春にぃみたいに。」
冬のお兄さんはいろいろあってか
家の都合で会社経営をしているらしい。
結構すごいとこの。
「僕、春にぃみたいに頭良くないし…どーしよ…」
十分頭いいから。うん。