ウサギとオオカミ
第12章 最終章
「えぇ!?ちょっと!!うさみん!!」
「バカァ…今、うさみんって言った…!」
でも、涙は止まらなくて…
「俺、、こんなに人から愛情貰ったの…久しぶりすぎて…ッ…」
「…大好きだよ…律。」
そんな嬉しい言葉…
親が死んで、兄は忙しくて、
妹はわがままで、弟はお世話が大変で…
何年ぶりなんだろう
「トーマのバァカ…」
トーマは静かに俺をながめていたんだろう。
俺が泣きじゃくっていても、いつも傍にいてくれた。
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「律、おいで?」
ホテルに着くと、ベッドにトーマは寝転がり、
俺を呼んだ。
トーマの腕の中に入るととても落ち着いて、
とてもトーマが緊張している事に気がついた。