ウサギとオオカミ
第1章 ウサギさん
「こりゃ、失敬。俺は秋吉 燈磨。
1-4だよ?君は?」
「俺?俺は。宇佐見…律。2組だ。」
「ねぇ、うさみん。」
う、うさみん!?!?
何、その適当につけました。的なあだ名!!
しかも、初対面だよ!?
この人…大丈夫かな…………
「なんですか!!」
「そんなに怒んなくてもいいじゃん。俺のことはトーマでいいから。」
トーマ……ね。
「ねぇ、うさみん。いつもの彼は?」
いつもの彼?
あぁ…冬のことかな……?
「冬なら先輩と…」
先輩と……お弁当…………
中学の頃はよく一緒に食べてたのになぁ………
「ふーん。寂しいんだ。うさみんは。」
ギクッ!?
なんでわかったの!?
「顔に書いてあるよ?」
!!
「さ、寂しくなんかないもん!!」
寂しいんだけどね……
「もん!!って………可愛いね?うさみんは。」
「はっ!?……か、かわいいとか言うな////」