エスキス アムール
第59章 依存性
「……いた……っ」
「……なんでだよ!!何で光平くんには作って、僕には作らないんだ!!
こんなに…っこんなに光平くんに似てるって言うのに何が違うんだよ!!」
「……っ」
思わず口走ってしまって、口走ったあとに気がつく
もしかして、光平くんが僕にオムライスを勧めたのって、こうなることが分かってたから…?
いや、考えすぎか?
でも、光平くんならあり得る。
完全にしてやられた。
ふざけるなよ。
心配してるふりして、突き落とすようなことしやがって。
波留くんを乱暴に押さえつけると、頸筋に噛み付く。
声にならない悲鳴が聞こえたけど無視をして服の中に手をいれた。
こうなったら、無理矢理にでも僕のものにしてやる。
「やめろ!矢吹!!…離せっ」
「……光平くんなんて忘れて、僕のところにおいでよ。
僕でいっぱいになれば良い」
「やだ!!矢吹!やめろ!!…お願いだから…っ」
今度は離してなるものか。
何されたって、何したって僕のものにしてやる。
光平くんのことなんて考えられないくらいにしてやる。
僕は片手で下を脱がせると、暴れる足を力尽くで押さえつけて後孔に指を突き立てた。