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黄「んー！」




バイクから降りてタバコに火をつける





この瞬間が一番好きや





このくそ寒い中、バイクを飛ばして海まで来た





一人になりたいときによぉ来る





昔まではくそうるさくてくそ汚かった浜辺も今はすっかり変わって…





黄「俺も変わらなあかんなぁ」





タバコを咥えてそう言った





「おい」





黄「あ？」





誰かに声をかけられ、振り返る





誰じゃ、俺の貴重な時間を邪魔するんは。





一発殴ったろと思ったけど、目の前の人は知っとる人物





一発殴ったら100になって帰ってくる





黄「すばるさん…」





長い黒髪に金色のメッシュにバカ高いヒール。何やったっけ？ピンヒール？ってやつ





こんなくそ寒いのにスカートにスタジャン





そのスタジャン、彼氏のマルがこの前着てたで





黄「何でここに？」





赤「黄昏てた」





黄「バイクは？」





赤「知らん」





バカ高いヒールの靴を履いてても身長の低いすばるさんは俺を見上げながらそう言った





知らんって…





黄「もう、ここ一週間どこ行ってたん？」





赤「秘密や」





寒いねん、と俺のバイクを見て防寒用に俺が持ってきたスエットを勝手に履いてもうた





おいおい、それすばるさんの彼氏のマルからパクったやつやで