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先生とわたしの絶対に秘密な関係

第9章 修学旅行当日Ⅱ




「あっ」


遥希くんはわたしの後ろの方を見てハッとした顔をする


「え?」


わたしの後ろに誰かいるの?


振り向こうとすると遥希くんに抱き締められる


「はっ、遥希くんっ!?」


さっき“昨日のことは意識しないで普段通りにしてほしい”って言ったのに!


「…ごめん、まだだめ」


なにがだめなのかわからないまま遥希くんの腕の中にいた


遥希くんは少し経ってからわたしを離した


「ごめんね、ゆなちゃんの後ろを佐藤先生と佐々木さんが通ったから…見たくないかと思って思わず」


…遥希くんは、わたしが好きな先生と女の子が楽しそうに歩いているのを見て傷つかないように、わたしを抱き締めて視界を遮ってくれたんだ…


「遥希くん…ありがとう」


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