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シモトーク

第23章 妄想裁判

『猥褻マッサージ』

被告となるマッサージ師は、マッサージと称して原告の女性に対して猥褻行為に及んだということですが、間違いありませんね。

そうですか、ムラムラして欲望を抑えきれずに事に及んでしまった。

では、原告の女性に問います。
なぜ、この男のマッサージを受けようと思ったのですか。あなただってお分かりのはずです。
男という生き物は裸の女性を目の前にして欲望を抑えられる程強い心はありません。
男の一番弱いところです。仙人みたいな男がいるわけがありません。
なぜ、女性のマッサージ師を希望されなかったのですか?

えっ?猥褻行為を怒っているわけではない。
あまりにもヘタクソすぎた。まるで話にならない。おまけに調子に乗って枯れて腐ったようなお粗末なイチモツまで出してきた・・

ごもっともです。お怒りはごもっともです。
やい、被告人、満足もさせられないドヘタクソのくせに事に及ぶんじゃないぞ。
それに、よく恥ずかしげもなくそんなにお粗末なものを出せたもんだな~。ふざけるな。

プロのマッサージ師のくせにそんな話にならないようなドヘタクソじゃあ、職務怠慢だな。
提供した役務には重大な欠陥があったというこてだ。損害賠償の対象になります。

えっ、そんなに話にならないようなドヘタクソには裸も見せたくなかったし、触られたくもなかった。おまけに自分は上手だと嘘までついた。
お怒りは至極ごもっともでございます。

やい、被告人。ドヘタクソのくせにぬけぬけと嘘なんてつきやがって。立派な詐欺罪だな。
そんなドヘタクソなヤツに裸も見られたくないし、触られたくもないとおっしゃってるぞ。
損害賠償請求だな・・

はい、枯れ果てた汚ならしくてお粗末なもんなんて見たくもなかった・・ごもっともです。その分も損害賠償に上乗せしましょう。

判決、強制猥褻罪は不起訴とする。
ただし、被告は詐欺罪で有罪。また、原告の損害賠償請求権を認めます。思う存分ふんだくってください。災難でしたね~。
それから被告人には営業停止を命じます。
二度とマッサージなんてやるんじゃねえぞ、このドヘタクソ。自分で自分の汚くてお粗末なイチモツでもマッサージしてやがれ。

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