すべてはあの日から
第14章 その後…
―――‐‐‐…
「政崇さん、今日はすごく良いお天気ですよ」
襖を開け、布団にくるまる政崇さんに近付く。
「時間ですよ~…」
「ん…あともう少し…寝かせて…」
「…もー、昨日もそう言って会社遅刻しそうになってたじゃないですか!」
ユサユサと政崇さんを揺すると、
「…わっ!」
左腕を掴まれ、そのまま政崇さんの布団の中に引きずり込まれる。
ぬくぬくと心地よい温かな布団の中で、
政崇さんに抱き締められる。
「ちょっ…、
政崇さん!寝惚けないでください!」
胸板を押して政崇さんから逃れようと必死に抵抗するが、
「ん…、甘い匂いがする…」
と言って、首をペロリと舐められる。