すべてはあの日から
第14章 その後…
「あの、お茶淹れてきますね」
ずっと玄関に立たせっぱなしにしていたことに気付き、慌てて言うと、
「あぁ…、
じゃあ 頼めるかい?
……真央ちゃんに話しておきたいこともあるし…」
……話しておきたい、こと…?
居間に案内しながらも、脳内はフル回転。
まさか、婚約に反対されてるとか?
私は 政崇さんのお嫁さんには相応しくないとか?
もっと料理の質を上げろとか?
それとも……
「真央ちゃん?」
「…!」
呼び止められ、驚きながらも振り返る。
やっぱり何を言われても、私は政崇さんとは……
「……は、はい…」