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甘い果汁

第9章 嫌な果汁



 「狩野先生、おはようございますっ」
 「今日も綺麗だなー、狩野先生」
 「あの足たまんねーわw」
 「あの胸に吸い付きたいwww」


 私、狩野 まや

 保健の先生


 「あの髪の毛、どんななってるんだろうねぇ」
 「睫長い、うらやま(うらやましい)」
 「綺麗過ぎるわwwwwww」
 「男子、きもい、発情してる」


 あー、うるさいわ、クソ共。

 男子も女子も黙ってくれ。


 この学校の男子生徒は、私を性的な目でみてくるからちょっと、うん、嫌。


 女子は、睨んでくるし、影で何か言うし、


 美人はほんと苦労する。







 「おはようございます」


 職員室に入っても、男性の目が痛い。


 しぶしぶ自分のデスクに向かい、座った。


 「おはよー、まや」


 「ああ、おはよう」ニコッ


 「私にまでその顔はやめて、吐き気する」


 「そこまで言うなよ」

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