なんで俺なのっ!
第7章 伝え方
「いつからかな…凄く可愛く思えて、こんなことしてるのも辛くて…この部屋に監視カメラ付いてるって橘が言ってたんだ。だからばれないようにやさしくしようと思った。」
(じゃあ俺は、そこを好きになったのかな…って好き!?)
「こんなことしといて…ずるいよね。これが会うの最後にするから、全部話しておこうと思って。いままで――」
「最後なんてやだっ!」
俺は無意識で琴弥に抱きついていた。
「俺も琴弥が好き!お世辞じゃなくて。」
そしてまた無意識に喋っていく。
「始めはこわかった。なにされるか分かんないから。でもその裏の優しさが好きで…」
「朔、じゃあ」
そして二人同時に、
「「一緒にいてください。」」