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「…っていうこと。分かった？」
「うーん…。」
伊川にいろいろ教えてもらったけどやっぱり難しいな…。
「ところで今川君は何ポイント持ってるの？」
「えーと…。」
右手で空中を素早く二回叩いてメニューを呼び出す。
その中からスコアと書かれたものを人差し指でタッチする。
開かれたところに書かれていたのは
「０…。」
「０!?」
未来は初めにプレイヤーを１人倒していたが恐らく『ハンター』に倒されて０になってしまったのだろう。
「ん～。始まってからまだ３日目だから大丈夫だとは思うけど…。」
「３日目!?」
「そうだけど？」
未来が『ハンター』に殺されたのは１日 目だったから蘇生までに数日かかってしまったのだろう。
「デスペナルティか…。」
死んでしまったらポイントを何ポイントか奪われ数日間生き返れない。
それが死んでしまった時の罰ということか…。
「じゃあひとまずクエスト行ってみようか。」
未来が考え事をしていると伊川は勝手に歩き出してしまった。
「あ、おい待てよ。」
少し急いで伊川に追いつく。
「で、どんなクエストするんだ？」
「討伐クエスト。」
「それ戦うよな…？」
未来が丸腰であることを分かっているのだろうか？
「まぁ戦うけどそんなに苦労しないと思うよ。１人でも大丈夫だったし。」
「そうか。良かった。」
ひとまず大丈夫そうだとほっとした時。
「着いたよ。」
「え…？」
未来の目の前には一軒の家が建っていた。