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同じ空の下で

第4章 幸せ

幸せ…

きっとそれは当たり前の日常

当たり前とも思わないような
平凡すぎて退屈とも思えるような


そんな風に過ぎていく毎日



私にとっては

もうどんなに望んでも手に入らないもののような気がしてた




あの日までは

両親と兄の四人家族

今はわからなくなってる、普通の暮らし


違うかな…

家族と共に過ごした時間と

ひとりで過ごしてきた時間が同じくらいになって

今は今の生活が私にとっての毎日


母親に叱られたり、口喧嘩したり
父親を少し疎ましく感じたり

そんな事さえも幸せだったんだって
今はそう思う


絶対の安心感

疑う余地のないもの

揺るぐはずのないもの

心の拠り所として帰る場所


無くした時どうやって生きるのかわからなかった



また手に入れたいと思ったり
もう、二度と要らないと思ったり


そんな風に浮き沈みを繰り返して

今も迷いながら…

でも少し大人になった私は

今を受け入れて


支えてくれようとする人達の想いで

小さな幸せを見つけられている

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