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同じ空の下で

第25章 熱との付き合い方

熱出て5日目…

やっぱりまだ下がらない


明日からまたお仕事なのに

続く熱が鬱陶しくて

ちょっとイライラしています


でも当たりどころはないし

結局は自分のせいなので

また少し情緒不安定で涙が出ちゃって

彼を困らせています



寂しい…



漠然とした不安と悲しみと


鼓動ばかりが体の中にやけに響いて

押し潰されそうになる


寂しい


この言葉が一番あってる気がする



浅い眠りの中で

兄が迎えに来てくれた夢を見て

手を伸ばすけど

触れることは出来なかった



目を閉じるのが怖い


忘れることは出来ないし

思い出さない日は1日もないけれど

でも

思い出すのも辛い


迎えに来てくれた夢の中で

それが本当に嬉しくて

やっと…って、喜んで手を伸ばした自分がいて


繰り返し見てきた一番残酷な夢



夢の中でくらい同じ空間に居させてくれてもいいのに

見えない壁を取り払ってくれればいいのに


熱で頭がおかしいです


心を取り出して綺麗に洗い流すことができたら

そうしたら

よく眠れるようになるのかな



ここで綴る言葉は

なるべくこれからを照らす言葉になるように

自分へのエールを込めて選んできました



でも

まだ体の奥底に、真っ黒な毒がある

行き場のない思い


自分よがりの醜い感情


綺麗事じゃない

言いたくない言葉



どうしよう…

吐き出してもいいですか?















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