無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

小学校の時は水泳の着替えを教室で行い、男女一緒だった。

う～ん、なんて危険な状況だ。

女子は身体がすっぽり入る大きなバスタオルを巻いて着替えていた。

四年生の時。

女子の中に、男子みたいに下だけバスタオルを巻くが、上半身は裸で着替えるコがいた。

男みたいに勝ち気だし、背も小さかったから全く成熟なんてしていなくて、胸も男子のと変わらないので、誰も気にしなかったのが幸いだ。

そう、いつもケンカばかりしてたのだが、ボクはそのコが好きだった。

いくら男みたいとはいえ、成熟前の女のコのおっぱいだから、ボクはしっかり見たし、今でも目に焼き付いている。

おっぱいが見れても嬉しくはなくて、たまらなくイヤだった。

好きな女のコが、いくら気にもされてないっていってもみんなの前でおっぱいを出すなんてイヤだ。

ある日、ボクはそのコについに言ってしまった。

『大きなバスタオル持ってこい。胸を出すな』と。

『なんでアンタにそんなこと命令されなきゃいけないのよ』と言われて咄嗟に

『ボク以外の男に裸を見せるな』と言っちゃった。あ～あ、言っちゃった。

あ～ん、なんてことを。好きだって言っちゃったみたいなもんだよ～。

そのコは急に自分が女のコだと意識したのか、ボクのキモチを察したのか胸を押さえて真っ赤になった。

いつもの男みたいな顔じゃなくて女のコの顔。可愛い～。

ボクが女として見ていることもカンジてるのかな

次の水泳の授業からそのコは大きなバスタオルで全身を隠すようになった。

二学期になって水泳の授業もなくなり寒くなってきた頃、そのコがボクに言った。
『なあ、女って好きな男ができると胸が大きくなるのかな』

体操服越しに胸を見ると少し膨らみ始めてるみたいだ。

ボクの中でそのコが好きな気持ちが大きくなっていく。

もう告白しちゃったみたいなもんだし、ちゃんと好きだと言おうと思ってもなかなか言えない。

ついに好きだとは言えなかった。しばらくしてそのコは転校した。

そういえば、胸が大きくなるのかなって言ってた時、少し寂しそうだったな。

あの時から転校することが決まっていたのかなあのコもボクが好きだったのかな

幼くて切なくて、ちょっとエッチな恋物語はこうして終わった。