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「中丸？入るよー。」

いつものように俺の返事なんか全く聞かずにドアを開けて入ってくる上田。

いつもと違うのはここが栗原先生の病院の病室だ、ってこと。

「中丸君、大丈夫？」

「うん。たいした怪我じゃないからね。」

「でも、精密検査って大変そうじゃん。」

「そんだけ傷も深かったってことだろ？」

「ま、菌なんて入ってないと思うけどね。さすがに栗原先生には逆らえないし、すぐに帰れるよ。」

今日のお昼くらいに先生の言ってた機械が返ってきた。

それを調整した後、聖が1番に使って、今は小児科で犬たちを連れてきているらしい。

ホントはその後俺の予定だったんだけど、急に交通事故の怪我人を診なきゃいけなくなったらしくて、俺の方は延期になった。

それで上田と田口には店もあるけど、いろいろ伝達事項もあるし、持ってきてほしいものもあるから来てもらったんだ。