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第15章 Side Tatsuya 2

「中丸!」

あの2人をとりあえず荷物を分けてたらしいロープでくくりつけて倉庫の前に置いてきた。

ちょっと手間取ったけど、田口から中丸をちゃんと救出したって連絡が入ったから直接車の方に来た。

急いで車のドアを開ける。

「中丸?」

「上田!?何で、お前・・・」

「お前のことが心配だからに決まってんだろ!」

普段だったらこんなこと言わない。

だっていつもは俺が中丸を心配させるから。

ごめんね、中丸。

心配するのってこんなに苦しいんだね。

中丸と連絡が取れなくなってから今会ったときまでで寿命が何年も縮んだ気分だよ。

「ありがと。」

そんな俺の気持ちを分かってるかのような優しい笑顔。

この笑顔が見れて、本当によかった。

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