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ハル

第3章 出逢い

炎鬼の幹部は、困惑していた。
「はいぃ、どうぞぉ!」
先程ハルに言われたとおり四人分の浴衣をもってきて、扉の前で渡した紅芽。
もっともそこは風呂場ではなく、広々とした玄関だったのだけれど。
「えーと、…紅芽ちゃん……だよね。ここって玄関だと思うんだけど……?」
つまりは、帰れ、ということだろうか…と、聡は真剣に悩んだ結果こう聞いた。

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