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秘密のアルバイト

第39章 引退DVD・・・1

食事も終わり、しばらく社長達と雑談をした。
雑談をしていると、社長に電話が入った。


『うん、今のところ変わった様子はないよ。
・・・えっ、そうなの?
わかった、後で確認してみるよ』


どうしたんだろう?何かあったのかな?


「二宮君、ちょっと・・・」

「あっ、はい・・・」


電話が終わった社長に呼ばれ、部屋を出た。


「社長、どうかしました?」

「ねぇ、潤からLINEきてない」

「あぁ、今日はちょっと訳あって、LINEも携帯すら見てないんです」

「訳って?」

「それはその・・・」

「俺にも言えないこと?
まぁ、いいか。あいつには俺からじょうずにいっておくよ。
二宮君、あいつにも言えない、困ったことがあったら、俺に遠慮なく話して・・・ねっ」

「はい、ありがとうございま・・・あっ」


俺を抱き締め、すぐに離れた。


「さぁ、そろそろ始めようか。
よろしくね、二宮君」

「はいっ」


部屋に戻ると、何やら様子がおかしかった。 


「どうした?」

「あぁ、社長。
隆平君が急に気分が悪くなって・・・」

「えっ、大丈夫か?」

「実は今日、ずっと腰が痛くて我慢してたんですけど、我慢しすぎてちょっと気分が悪くなって」

「おいっ、ホテル人に近くに病院ないか聞いてくれ」

「社長、休めば大丈夫です」

「本当に大丈夫?
じゃあこの後の撮影は中止しよう」

「本当にすみません」

「仕方ないよ。
じゃあ何かあったらすぐに声かけてね。
二宮君も休んでね」

「はい、お疲れ様でした」


こいつの体調のことは心配だけど、撮影が中止になって何だかホッとしたよ。


「隆平、何かあったら声かけろよ」

「あぁ、うんありがとう」


部屋のを暗くして、俺達はベッドに入った。

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