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秘密のアルバイト

第40章 引退DVD・・・1の2

翌朝、目を覚ますと隆平はベッドにいなかった。
俺はそのまま服に着替えた。
顔を洗いに洗面所に行くと、隆平が出てきた。


「あっ、和也君おはよう。気分はどうですか?」


俺は黙って洗面所で歯磨きを始めた。


「フフッ!」


嫌な笑いかたをして、洗面所を出ていった。


ーコンコンッ!・・・コンコンッ!ー


部屋をノックする音。
隆平がドアを開けると、社長と他スタッフが立っていた。


「二宮君、隆平君おはよう。
隆平君、調子はどう?」

「おはようございます。
昨日はすみませんでした。
昨日より調子はよくなりましたけど、まだちょっと・・・」


何がまだちょっとだ💢
どこも悪くないくせに!


「そっか・・・それなら仕方ないね。
またあらためてってことで、今日は朝食をとったらそのまま帰ろう」

「みなさん、すみません」

「いいよ、気にしないで。
さぁ、それじゃあ食事に行きますか」


仕度を済ませ、荷物を持って朝食を食べに行った。


「社長、俺朝食いいんで、先に帰らせてもらってもいいですか?」

「えっ?いいけど・・・一人で大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

「じゃあ、気を付けて帰れよ。
また連絡するよ」

「はい、じゃあお先です。
和也君、じゃあまたね・・・」

「・・・」


俺は社長達の前だけど、つい無視してしまった。
その俺の態度に社長が気が付かないわけがない。


「二宮君、食後のコーヒーでもどう?」

「はい・・・」


スタッフの人がフロントで精算をしているあいだ、社長とコーヒーを飲みに行った。


「二宮君お疲れ様。
いろいろ予定が変わって悪かったね」

「いいえ。
社長、やっぱこの最後のDVDは作らなくちゃいけないんですか?」

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