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The man suitable for me

第5章 彷徨

いろいろ思い出していると、辛かったり悲しかったりした中で、1番怖かったことを思い出した。

それは、3人目を探している時、メアドを交換した人から、何十通もメールが届いたことだ。

それを、彼にも感じてもらおうかと、そんな思いがもたげてきた。

私は、おかしくなったフリをして、彼にメールを送った。

『たすけてください。』

『たすけてください。』

『たすけてください。』

最初は、ドキドキしながら、送ってみたけれど、何通もメールしているうちに、なんの感情もなくなって、ただ、機械的に指が動いていた。

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