
~夢の底─
第6章 惜春譜
チャンミンはヘアブラシを鏡の下に片した。「ベッド入って。身体冷えます─」金の髪がサラリと流れ、鏡のおもてを光らせる。
「それ叶う計画か、僕に判りません─。…けど、誰にでもお休みは必要だから…ユノ、休業できたら時期は来年…?」
クリームの色をしたタオルの軽さの毛布を2枚、ユノに掛けながら訊く。
「そうなるだろうね」軽く目を閉じ、すぐにまた開け、「スケジュール…、2、3年─先まで決まってるし」瞬きをして、「お前はどうする?」「…3ケ月くらい…まとめて休めたら、いいですけど─ね」ドライヤーの白いコードを束ね、ミッキーマウスのクリップで留める。
「それでも、厄介な話…、なんでしょう─ね。事務所にはね」指でミッキーの胴体をもてあそびながら、チャンミンが云うと、ユノが笑みを浮かべる。「OK、もし事務所から貰えたらどうする?」「─学生に戻ります。基礎から音楽…楽典を復って、音楽文化の始まり─黒人の音楽、調べたいですね」「チャンミンはやっぱり、勉強家」「勉強って言葉は、あんまり好きじゃないんですけどね」「俺は、努力家って言葉が好きじゃないな」「そうですね…堅苦しい。─少し長く休んで、こういう話。…ユノと、僕はしたい」
「それ叶う計画か、僕に判りません─。…けど、誰にでもお休みは必要だから…ユノ、休業できたら時期は来年…?」
クリームの色をしたタオルの軽さの毛布を2枚、ユノに掛けながら訊く。
「そうなるだろうね」軽く目を閉じ、すぐにまた開け、「スケジュール…、2、3年─先まで決まってるし」瞬きをして、「お前はどうする?」「…3ケ月くらい…まとめて休めたら、いいですけど─ね」ドライヤーの白いコードを束ね、ミッキーマウスのクリップで留める。
「それでも、厄介な話…、なんでしょう─ね。事務所にはね」指でミッキーの胴体をもてあそびながら、チャンミンが云うと、ユノが笑みを浮かべる。「OK、もし事務所から貰えたらどうする?」「─学生に戻ります。基礎から音楽…楽典を復って、音楽文化の始まり─黒人の音楽、調べたいですね」「チャンミンはやっぱり、勉強家」「勉強って言葉は、あんまり好きじゃないんですけどね」「俺は、努力家って言葉が好きじゃないな」「そうですね…堅苦しい。─少し長く休んで、こういう話。…ユノと、僕はしたい」
