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twin★love

第9章 9★傷つけてまで

行ってしまう亜子を目で追いながら、晴はこの前のことを思い出していた。

腕の中でぐったりとしていた亜子。

結局何があったのかわからずじまい。

蓮とも最近話していないし、二人がどうなっているのかもわからない。

「結城君、授業始まるよ?」

同じクラスの女の子が肩をたたいて、晴はようやく我にかえった。

「何見てたの?」

それは隣の席の矢神椿という女の子だった。

「あ、桃瀬さん?幼なじみなんだっけ?」

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