無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

顔が可愛いのはもちろん、性格もかわいい。

ちょっと抜けてて、ほわほわして危なっかしい。

誰にでも優しくてひたむきで頑張りやなところも。

寂しがり屋なのに我慢強くてちょっと頑固なところも。

守ってあげたくなるし、誰にも触らせたくない。

独占したくなる。

そんなことを考えていると目の前がクラクラしてきた。

スマホを放り投げ、再び目をつむるとあっという間に闇の中に落ちていった。

昼過ぎに目を覚ますと麗美に連れられて病院へ行った。

「インフルエンザA型ですね。」

子供の頃からお世話になっている小児科のおじいさん先生が言った。

「あらー！やっぱり！」

「薬出しとくのでしばらくは休むように。」

蓮は絶望の気分だった。

インフルエンザなので部屋に隔離され、ただただ天井をみあげてると充電器に挿しっぱなしだったスマホが震えた。