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twin★love

第19章 19★嫉妬

蓮がインフルエンザで休んで3日目。

毎日ノートと蓮の好きなゼリーやアイスを差し入れしているけど体調が悪いのか連絡もない。

そして萌の頭には先日海斗から言われた言葉がぐるぐると回っていた。

確かに海斗が転校する前に好きだと言われた気がする。

だけどその頃、萌は恋愛なんてわかっていなくて。

まさか海斗が自分のことをそんなふうに思っててくれたなんて考えもしなかった。

当の本人は隣の席で涼しい顔をして教科書を読んでいる。

萌の視線に気づいたのか、海斗が顔を上げた。

「ん?どうした?」

「ううん!なんでもない…」

あの日から数日だったけど海斗は普通だ。

だけど教室に帰る前、海斗は萌の目を見ていった。

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