テキストサイズ

twin★love

第20章 20★すれ違い

俺が言ったせいだ。

「…俺、萌に謝らないと。ごめん、海斗。今から萌と二人で話したいから!」

いてもたってもいられなくなり歩くスピードが上がる。

「蓮!俺は大丈夫だから!ちゃんと話せよ!」

後ろから追いかけてくる声。

最後までかっこいい海斗にかなわないかもしれない。

かっこ悪くてもいいから、ちゃんと謝りたい。

萌の家につき、ピンポンを押すと出てきたのは冷えぴたを貼った萌本人だった。

「れ、蓮ちゃん…」

「…萌、ごめん…!」

蓮は萌をぎゅっと抱きしめた。

「ここ寒いから入って?」

萌は蓮の背中をポンポン叩いて言った。

「いいの?」

「熱、そんなになくて。お父さんがちょっと大げさなの。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ