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その知らせは突然やってきた。

「ねえねえ！この写真！」

3学期が始まり、いよいよもうすぐ高校三年生。

部活もあと半年ほどで引退。

朝練にも気合が入る今日この頃、部室で大きな声を出しているのは後輩の畑中太一だ。

「これ、蓮先輩っすよね？」

太一が見せてきたスマホの画面。

それはみんながやっている、写真を投稿するアプリだ。

SNSにうとい蓮はアカウントをもっておらず、使ったことがない。

「えー！この人有名なストリートスナップ取るカメラマンじゃん！」

小さな画面にわらわらと部員が寄ってくる。

「お、ホントだ。蓮と小泉さんじゃん。」

洸平が画面を覗き込みながらいう。

小泉、という言葉に耳が反応し、蓮もその画面を見る。