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風俗嬢フウカの「つれづれ日記」

第15章 移籍の理由 後編

そんなわけで、
「私の風俗寿命、あと何年だろ…」
と考えた時、

このまま、モヤモヤ
うつうつとした状態で、

それなのに、
決して高くない報酬で、
土日を潰して
お店に勤めるよりは、


お給料も見合ったものがもらえ、
かつ、精神的にも
プレッシャーや誹謗中傷に、
キリキリさせられることなく、

穏やかな気持ちで、
仕事ができる方が、
絶対にいい。


そう思い、その他にもいくつか
理由があるのですが、

なんにせよ、「パッション」を辞め、
他店に移ることを、
決意しました。


もちろん、「パッション」を
辞めることに
戸惑いもあります。


最近は女の子同士を
あおるシステムが
顕著になったとはいえ、


気さくな、感じの良い
スタッフさんもいました。
(裏の顔は違うかもしれませんが)


また、何度も繰り返し足を
運んでくださるお客様には、

結局なにも告げることなく、
フウカは「パッション」から
フェードアウト
することになります。


(よく、お客様とメアドを交換して、
前のお店から新しいお店に、
お客さんを連れていく、
という女の子もいるそうです。

で、お店はごっそり
お客さんを取られてしまう、
というパターン。


でも、私は、できません。
お店に不満があって、
辞めるのではあるけれど、
でも、これまで自分もお店に
お世話になったのは事実です。


新しいお店にお客様を
連れて行けば、
指名料となりますが、


でも、裏の顔かもしれませんが、
それでも良くしてくださった
スタッフさん達の顔を
思い浮かべると、
それはできません。


あ、私小心者なので、
逆恨みされるのも、
怖いですので)



なんにせよ、
最近のお店のシステムや、
お給料面、

それらを踏まえて、
自分自身の年齢や
風俗を辞めた
後のことについて考えて

パッションを辞めて、
他店に移ろう、
そう決めた次第となりました。












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