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銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

沖)「手と足が使えない侍か。・・・オイ、俺と組むのとアレに負けるの、どっちが嫌だ?」


沖田は隣で座りこんでいる神楽に問う。


神)「どっちもクソくらえアル」


沖)「俺もクソくらえでィ」


2人の間にしばらく沈黙が走り、その沈黙を破ったのは神楽であった。


神)「でも・・・」


沖)「ん?」


神)「やられたら倍にして返せって銀ちゃんに言われてるネ。仮もアル」


そういった神楽の頭には先ほど自分が南戸にやられそうになった時、助けてくれた沖田の姿が浮かんでいた。


沖)「そうかよ」


沖田はそれだけを言うと片足で立ち上がり神楽の元へ行き、肩に足をかけた。


神楽は沖田が両肩に乗ったのを確認すると立ち上がった。


神)「行くアルぞ」


沖)「あァ」


2人は先ほどから叫んでいる西野の元に行く。


西)「出て来い!!芋侍がァァァ!!」


沖)「こっちだぜデカブツ」


沖田がそういうと西野がゆっくりと沖田たちの方を見る。


沖)「最後の勝負と行こうじゃねーかィ。かかってきあがれェェェェ!!」


沖田は両手を広げながら決め顔をする。
因みに沖田を肩にかついでいる神楽は不服そうな顔をしていた。


西)「・・・何してんの」


西野が「こいつら馬鹿か?」とでもいうような目で2人を見る。
無理もないだろう。


神楽が肩で沖田を担ぐ・・・
つまりは肩車をした状態で西野と戦おうとしているのだから。

沖)「足が使えねェ奴。腕が使えねェ奴。協力すれば・・・神)「オイ、あんま股近づけるな。気持ち悪い!!」仕方ねーだろィ!!」


神楽と沖田は今から戦うというのに喧嘩を始めた。


西)「フハハハハ!!そんな状態で拙者を倒せるというのか!?」


沖)「うるせェ!!めちゃめちゃ軽快に動けるっつーの!!なんならタップでも踏んでやろーか?あん?コノヤロー!!」


神)「タップは無理アル!!」


沖)「タップは無理だそうだ!!コノヤロー!!」


西)「童(わっぱ)の遊びに付き合ってる暇はない!!はァ!!」


西野はそういうと木刀をつき刺してくる。
それにいち早く反応した神楽は顔つきを変えた。

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