テキストサイズ

きみじゃなきゃだめなの

第1章 きみじゃなきゃだめなの1

ねぇヒース、君の親友は頭がどうかしてるんじゃないかな?

まぁわたしの義兄なんだけど。

こんなにかわいいわたしが頑張ってもっと可愛くってしてるのもなんの効果もないんだぞ、
不能とかゲイとかじゃないかな?
そしたらヒースと付き合ってるだろうから

ああでも好みってあるしそんなこと言ったらわたしが好みじゃないかもだけどって

ええっとどういうことなのかな?

着替えを取りに行こうとウィルに背を向けたわたしは混乱してたのに、

「化粧なんかしてないほうが可愛いのにな」

ってウィルのひとりごとをばっちり拾ってしまって
あわてて真っ赤な顔して洗面所に走りこんだから、

「今日親帰ってこないぞ、あの人達も仲がいいなぁ。
なぁ?おい聞いてるかー?
風呂で寝てねーだろうなー飯覚める前に出てこいよー」

って言葉を全くもって聞けていなかったんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ