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百鬼夜行左藤家黙示録

第4章 左藤家潜入調査


だがそれが幸いした
どうやら泥酔も極限状態を
飛び越えていたらしく
私の存在には気付いていないようで
義男はその場を去ったのだ

気付かれていたら
何をされたかわかったもんじゃない
殺られるか犯られたに違いない

虎穴に入らずんば虎児を得ず
ということわざがあるが

私は虎穴に入っただけの
骨折り損のくたびれ儲けであった

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