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百鬼夜行左藤家黙示録

第5章 左藤家侵入阻止

そうこの場に
義男は呼ばないという
共通の理由があるからだ

おそらくパチンコ屋を見たが
いなかった等の言い訳を使うはず
そのタイミングで私も同調し
うまく皆を帰る方に促す

我ながら即席にしては素晴らしい
戦略だと思った

「うわー冷蔵庫ん中何もねーし」

「戦争中の民間かよ」

「とりあえずこいつの部屋行くか」

皆で2階にあがり
義明の部屋に乗り込む

しかし改めて見ると
常軌を逸脱した盗品の山で
この狭い部屋の半分以上埋まっている

「おっこれ全巻もーらい!
しかも新品じゃん!」

「じゃあ俺はこのスコープ付き
エアガンに決定!」

「このゲームやりたかったんだよなあ!
ついでにプレステももらっとこ!」

どちらにしろ盗品だし義明も
献上しただろうと思い
何も言わなかった

「暇だから下行って
プレステやろーぜ!」

お土産もできて
義男がいなくても大丈夫な様子だ

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