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百鬼夜行左藤家黙示録

第10章 堕落の果て


これまでの彼からは考えられないほど
知能的な発言が繰り出されている
捕まる事への恐れの無さこそ変わらないが
問題なのは技術を手に入れてしまった事だ

危険な猛獣達を集めて
そこに人が集まる動物園
もしライオンや虎に
人間くらいの思考があったとすれば
そんな施設は成り立つはずもない

大袈裟な例えかも知れないが
結果として何がまずいかというのは
義明自身がそれを楽しんでいる
加えて向上心すらうかがえる
そして事件的なほど最悪なのが
アジトとして私の部屋が
使用されているという事である

当然ゆくゆくは義明も捕まるだろう
だがこの男の性格上
私の部屋を根城にしていると打ち明け
普通はあり得ないが乗り込まれたら最後
もれなく私も非行少年の仲間入りである

もちろん打開策はある
単純かつ明快な事だ
義明を学校に連れていけばいい

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