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遠距離愛

第23章 彼への想い

私は彼との入籍を済ませていたため、親族として彼の葬儀に参列できた。
まだ日が浅いことや、私の体調を気遣い喪主はお兄さんがつとめてくれた。

まだ信じられないでいる

本当に眠ってるみたい

ううん眠ってるだけなんだよね?

早く起きないかな?

どうしてこんなに窮屈にこんな箱に入って寝てるの?

私は片時も棺から離れようとしなかった。
本気で彼が眠っているだけだと信じていたから。

それでも無情にも時は進んでいく…

彼の棺には次々とお花や好きだった物が入れられていく。

そうして、棺は閉ざされた…

ビィィィーーーー

大きなクラクションを鳴らして彼の棺をのせた車は走り出した。

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