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遠距離愛

第17章 あなたの側に

離れていても繋がっているから大丈夫なんて
どうして思ったんだろう?
こんなに近くにいても、仕事の都合で会えなかったりするだけでこんなにも寂しい。

彼が体調を崩した時に思った。
今までは頼れないから何も言わないでいたのかな?って

どれだけの我慢とどれだけの寂しさを味あわせていたんだろう?


もう遠距離はしなくていいならしたくない
やっぱり好きな人の側にいられるならそれがいい

彼の側に来て一緒に過ごすことがお互いの幸せな時間だと実感し、
いつしか月日は流れて結婚を意識するようになっていった。

彼と再会して、想いが通じ合ってから3年目のことだった。

「知紗
俺の奥さんになってください」
彼からプロポーズされた。

私は黙ってではなくとびきりの笑顔で
「はいっ」そう答えて頷いた。

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