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ナミダ

第5章 好き

《雅紀side》

翔ちゃんがにのの手を引っぱてる。
それだけでも、俺にとっては心の傷を広げるだけで。

雅「俺だって、翔ちゃんのコト...。」
?「オイ!」
雅「ん?!」
?「ジャマ!ってか何してんの?」
雅「なんだよ。守かよ...。」
守「なんだよって何?」

こいつは鮫島守。
俺の中学の同級生。

守「あれ?櫻井さんじゃん。」

守が指差す方向には、さっき見送ったにのと翔ちゃんがいる。

守「あれさ、隣にいんのって女子かな?」
雅「そうなんじゃないの?」
守「ふーん。お前さもう諦めたの?」
雅「なにが?」
守「なにがって櫻井さんのコト。」
雅「さーね。」

俺は守を残して食堂を出た。

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