センシティブ♥ボーイ
第12章 男はつらいよ
【聖司side】
「あれにはちょっと聖司に同情するなぁ」
「ちょっとじゃねーよ。大いにだろーが」
保健室のベッドに寝転びながら、ため息をついた。
今は五限で、今日は一度も佐藤と話をしていない。
約束の屋上にも行かなかった。
どんな顔をしてるか気になったけど……、
でもなんとも思っていないはずだ。
だって、俺はセフレなんだから。
「いや、俺も悪かったよ。
もう付き合ってるもんだと思ったからさあ」
「……付き合ってねーよ……、て言うかいつ気がついたんだよっ」
この間まで、相手は女だと思われていたはず。
勉強を見てくれるようには頼んだけど、それが俺の相手だなんて一言も言ってない。
「は?わかるだろ。あんなに独占欲丸出しで。わかんない方がって……いたね、わからない子。はは」
「笑い事じゃねーよ」
「それにして……話を聞いたときは聖司が誑かされてんだなって思ってたんだけど。
あれは素だね。100%の鈍感ちゃんだね。」
楽しそうに身を乗り出す坂本にため息をついた。
だから、笑い事じゃねーんだって。
「あれにはちょっと聖司に同情するなぁ」
「ちょっとじゃねーよ。大いにだろーが」
保健室のベッドに寝転びながら、ため息をついた。
今は五限で、今日は一度も佐藤と話をしていない。
約束の屋上にも行かなかった。
どんな顔をしてるか気になったけど……、
でもなんとも思っていないはずだ。
だって、俺はセフレなんだから。
「いや、俺も悪かったよ。
もう付き合ってるもんだと思ったからさあ」
「……付き合ってねーよ……、て言うかいつ気がついたんだよっ」
この間まで、相手は女だと思われていたはず。
勉強を見てくれるようには頼んだけど、それが俺の相手だなんて一言も言ってない。
「は?わかるだろ。あんなに独占欲丸出しで。わかんない方がって……いたね、わからない子。はは」
「笑い事じゃねーよ」
「それにして……話を聞いたときは聖司が誑かされてんだなって思ってたんだけど。
あれは素だね。100%の鈍感ちゃんだね。」
楽しそうに身を乗り出す坂本にため息をついた。
だから、笑い事じゃねーんだって。