センシティブ♥ボーイ
第20章 金髪頑張る
「うぇ…っううっ」
溜息…吐かれた…
やっぱり…
もうめんどくさいって思ってるんだ。
もう、嫌われちゃったんだ…っ
「そんなに目ぇ擦ったら、腫れるぞ」
「…帰って……っ」
ゴシゴシと擦る僕の手を鈴木くんが優しく掴んで止めるけど、僕はその手を払った。
そうすると、ポリポリと頭を掻いて、また溜息を吐く。
「佐藤は俺のこと、好きでいてくれてるんだよな?」
「帰って…っ」
「話を聞けよ。
佐藤といっしょで、俺はーーーー、」
肩を掴まれて、身体をブルリと震わせながら鈴木くんを見上げる。
俺はって……
鈴木くんは……な、に……
その続きを聞こうとした時、
「あー!こんなところにいた!マサぁ!
ちょっと!せっかく時間とったっていうのに、約束すっぽかすつもり?!どういうこと……って、あれ?」