センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
自分でも驚いて固まっていると、
鈴木くんはとっても嬉しそうに笑った。
「今日は熱あるから?
言葉でもイけんだね」
「……う…」
こんな経験初めてで、どうしたらいいのか分からない。
鈴木くんを好きって思って。鈴木くんも僕の事を好きでいてくれてるんだって思ったら、耳だって何処だって性感帯になる。
「あーすげーあっちい。
ごめんな、ちょっと休もうな」
「あ…」
鈴木くんは僕におでこをくっつけると、顔をしかめる。
ゆっくりと後ろに倒されて、ふわりと布団もかけてくれた。
「水も飲まないと、脱水症状になるって坂本が言ってた」
スポーツドリンクを鈴木くんが買ってきた袋の中から取り出して、僕に飲ませてくれた。
熱さまシートも張り替えてくれて、頭がひんやりとしてとっても気持ちがいい。
少しかいた汗も、タオルで拭ってくれた。
何だか…お母さんみたい…
幸せな気持ちでウトウトしながらそっと鈴木くんの方を見ると、さっき僕が飛ばしてしまった液体を拭いてくれている。
あー…また僕…鈴木くんに迷惑……
じーっとその様子をカエルが見ているのがとっても気になったけど、僕は睡魔には勝てずそのまま眠ってしまった。