センシティブ♥ボーイ
第39章 悲劇の文化祭
俺の叫び声に、佐藤の肩がびくりと動いた。
危ない、真由美に騙されるところだった。
メイクが似合うのも当たり前だ。
佐藤がかわいいんだから。
だからこそ周囲に見せたらいけないんだ。
だから俺は今日こんなくそカフェぶっ潰しにやってきたんだった。
危ねえ危ねえ。
深呼吸をして自分を落ち着かせた。
「真由美、認めねえからなこんなの。」
「何を今更。サトゥーがいなくなったらこのカフェおじゃんだよ?
みんな受験の中どれだけ労力費やしたと思ってるの?」
手のひら返したようにテンションを下げた俺に真由美は怪訝な顔をした。
「それはお前が勝手に…っ」
「そんなにマサがゴネてると、周りに怪しまれるかもよ?そしたら噂なんてあっという間に広まってさとぅー今よりももっと皆んなの人気者になったらマサとあんまり一緒にいられなくなるかもね?
そうなったらどうするの?」
「それは…」
こまるけど。
その上もしそれで敏感なことがバレたらあいつの学校生活はなんともハレンチなものになって終わる。
それは避けたい。
だがしかし!いや!でも!