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俺の愛した女

第11章 俺と彼女の関係

「遅くなりました」俺の姿を見つけて、手を振る主の方へと進み声をかけた。

「突然連絡して悪かったね?」と、斉藤氏が言う。

連休中に、渋々だが連絡先の交換をしていたんだ。
俺は極度の人見知りでコミュ障だからな…

でも今は、連絡が取れない彼女との繋がりは、藁にもすがる思いでいた。

「とりあえずお疲れ」グラスを軽く合わせて酒を酌み交わす。

斉藤氏は、意外にも3ヶ所に店舗兼営業所を持つアパレル関係の社長をしていた。
と同時に自宅以外の3ヶ所にマンションを借りているから、自由がきくのかもしれない。

彼女と志織さんが住む街の隣…俺が彼女と初めて結ばれた街と、
俺の住む街の隣街、後は割と遠くの街に所有している。

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