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俺の愛した女

第11章 俺と彼女の関係

「これを…」そう言って涼太さんは俺に小さな紙切れを渡した。

「彼女自宅を出たんだよ
スマホも新しいのを自分で契約して所有してる」

その紙切れには知らない番号とアドレスが書いてあった。

「涼太さん…これ…」これ、みなみのだよな?

「俺はお節介な自分の女に加担しただけだ」と涼太さんは悪戯っ子のように笑った。

俺は直様店を出ようとして、涼太さんに止められた。

「せっかく再開したんだから少し付き合えよ」苦笑いして言われた。

それもそうだ。

慣れない人付き合いをとりあえず頑張ろうと、酒を呑み始めた。

だけど、
涼太さんとのこの時交わした会話は、少なからず俺へのアドバイスになった。
もしかしたら、そのつもりだったのかもしれない。

よく考えたら彼らは、俺と彼女の唯一の味方だ。

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