テキストサイズ

俺の愛した女

第12章 冴木みなみの話

そこで、何かないかな?とネットで検索をしてみると一つの掲示板が目についた。

恐る恐る始めてみると、お互い、どこの誰かもわからないその関係は、気を使わなくていいし楽しかった。

久しぶりに自分らしさを取り戻せる場所だった。

そこで私は出会ってしまった。野上陽介に…

彼は、相手に合わせることはしない。でも自分勝手なわけでもない。
何か質問されると一生懸命答えているようだけど、少しトンチンカンな回答をしていた。

でも、その一生懸命さと、不器用さが私の心に小さな火種をつけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ